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zoom RSS ブックレビュー「国マニア」

<<   作成日時 : 2006/06/04 11:46   >>

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 今夜はサッカー国際親善試合、日本対マルタ戦ですね!
サッカーファンの人と話していて思うのは、「マイナーな
国のことをよく知ってるなあ」ということです。
フェロー諸島とか、トリニダード・トバゴとか、アフリカ諸国、
たとえばコートジボワールとか。国としては小さくても、
サッカーはワールドワイドに人気がありますから、試合が
あるごとにいろんな国のことを知るようです。

今日の相手、マルタだって、一般にはあまり知られて
いないマイナーな国ですよね。マルタについて簡単に
知りたいな、と思う人もいるはず。横道にそれますが、
テレビでマルタを紹介していました。世界遺産の多い
美しい所でした。ぜひ行きたいものです。最近は観光に
力を入れているらしく、ツアーも見かけます。

 さて、今回はそんな小さな国や地域について知りたい
という人におすすめな一冊。
国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!」吉田一郎著、
交通新聞社、2005年12月発行。
私はまさに小国に興味がある地理好きの人間でして、
この本の存在を知ってすぐに購入。
こういう本って、ありそうで実はなかったような気がします。
一つの地域について詳しく掘り下げている本はあっても、
このように多くの地域について網羅している本は貴重です。

 50の国・地域について、一つにつき4ページの記述で
構成されています。
どの地域も一律4ページというのがいいです。満遍なく
知りたいので、一部の地域に偏らず、平等にページ
配分しているのが好感度大。もちろん著者の思い入れの
強い地域もあるはずですが、そこは抑えてストイックな
態度。

 5章に分かれており、第1章が極小国家の紹介。
有名なバチカン市国、モナコ、マルタもここで紹介されて
います。
第2章は国の中で独立するもうひとつの国、です。
有名なところではグリーンランド、香港など。マイナー
なとこではギリシアのアトス山。東方正教会の自治領
です。ほかにブーゲンビル自治州、トゥバ共和国など。
第3章はワケあって勝手に独立宣言をした国。
旧ソ連関係の国が多く、沿ドニエストル共和国、
ナゴルノ・カラバフ共和国など。

 第4章は常識だけでは判断できない珍妙な国・地域。
ここは非常に興味深かったです。英領ピトケアン島、
絶海の孤島です。人口わずか46人。バウンティ号
反乱事件の首謀者たちの子孫が住む、というまさに
ロビンソン・クルーソーのような成り立ちなのです。
あと、フランスとスペインが共同統治するアンドラ公国、
冒頭に書いたマルタと関連のあった十字軍の騎士たちの
領土なき国家、マルタ騎士団。
第5章はかつてはあったこんな奇妙な国・地域。
ビアフラ共和国。この本にはビアフラと聞いてピンと
来るのはおそらく50歳以上の人、とあります。
60年代後半の凄惨な紛争地帯といえば、一に
ベトナム、二にビアフラだったとのこと。恥ずかしながら
今回初めてビアフラのことを知りました。
その他ダンチヒ自由市、日本の会社統治領だった大東
諸島、満鉄付属地など。

 これらはほんの一部に過ぎません。簡単に書き出した
だけでも、これだけ興味深い内容が述べられているの
です。興味はあったものの、初めて知った国・地域が
多く、まさに目からうろこでしたね。
現在存在している国でも、知らないことも多くて楽しい
です。国の成り立ちや消滅に至る経緯というのは、
まさに歴史の一部ですから、たとえ小国であっても、
大きな歴史の流れと密接に関わっています。
その裏側には、決して「面白い」「楽しい」だけでは
済まされない悲劇が潜んでいます。
むしろ、小国だけに、その歴史は大国に翻弄され、
支配され、の繰り返しということが多く、この本に
収められた国・地域も紛争状態の所が多いのは
現代の世界情勢の不安定さをも物語っています。

 そういった話は別にしても、小国・地域の話は
純粋に面白いです。日本という、それなりの大国
(何を持って大国と呼ぶかに議論はあっても)に
生まれた私たちにしてみれば、こんなに人口が
少なくても、こんなに領土が狭くても、こんなに不便な
所でも、どうにか国としてやっていっているんだな、
というそれだけで新鮮な驚きです。
それはまた文化の多様性を感じることでもあります。
地理が好きな人、マイナーな国が好きな人、
色んな人に読んでもらいたい本です。
この本を読んでもっと詳しく知りたい地域があれば
自分で色々と調べてみるもよし。
まずは読んでみてください。

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