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zoom RSS ブックレビュー「簡単に断れない。(土屋賢二)」

<<   作成日時 : 2007/02/18 18:32   >>

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 土屋賢二と聞いてすぐに「ああ、あのひねくれた変な
文章を書くお茶の水女子大の文学部哲学科の教授ね」と
言い切れる人は、私と趣味が似通っているかもしれない
ので、ぜひ友達になりたいと思うところです。また、そんな
いかにも説明的なセリフをスラスラ言う人はどうかとも
思え、すんなり友達になれるか疑問なところでもあります。

 なんて、土屋賢二氏の著作について感想を書こうと
思うだけで既にこっちの文までひねくれた感じになって
しまってます(^^;)。知る人ぞ知る、ユーモアエッセイの
書き手として私は認識してます。
最初に著作を読んだのは雑誌「通販生活」にて。
通販生活は以前一年分定期購読していたのですが
結局何も買わないまま購読もやめました。収穫は
土屋先生(別に何も教わってはいないが、先生と呼びたく
なる)のエッセイを知ったことくらいかな(^^;)。

 それから文庫で土屋先生の著作をいくつか買い集めて
きました。よくあるパターンというか、初期に出たものは
かなり面白かったのですが、段々とマンネリを感じるように
なってきました。この「簡単に断れない。」は文庫版では
一番新しいのですが(2006年11月発行、炭鉱本は2004年)
残念ながらやはりこれもマンネリを感じてしまいました。
それもかなり強く。今まで書いたネタの繰り返しや
焼き直しといった感が強いです。

 初期はいろんな雑誌(通販生活含む)に書いたものを
集めていたので、エッセイの長さも内容も様々でよかったの
ですが、近年のものは週刊文春のコラム「棚から哲学」に
書いたものをまとめた体裁です。
で、一つ一つが短くて読みやすいのはいいのですが、
文章量が決まっているだけにどうも平板に感じてしまい
ました。マンネリなのはここ2,3作から感じていたので
まあこんなものかという感じではあったのですが。
でもマンネリも2,3回重なるとさすがに気になって。
というわけで、自分が持っている土屋先生の本の中では
もっとも印象の薄い作でした。すみません(土屋ファンと
して一応先生に謝罪)。

 とはいえ、土屋先生の本は、真面目にレビューするような
類の本でもないなというのが本音です(^^;)。
そんな批評などとは違う次元にあるのですから・・。
面白いのですが、別に何か人生の教訓になるわけでも、
感動的な内容で心温まるわけでもないし、何より読む人も
そんなこと期待なんてしてないのです。
このひねくれた、かつ自虐的ユーモア、淡白さ、わずらわしい
人間関係を排除した内容に、私などは逆に元気が出てくるの
です(変かも)。土屋先生の次作を楽しみにしています。
ですが次作は立ち読みもしくは図書館で借りて読むかも
しれません。図書館に入れてくれれば、の話ですが。
こうして先生の目論む優雅な印税生活は遠のいていくの
でした。


おまけ
ちなみに、おすすめのエッセイ
「わたしのギョーザをとって食べた人へ」『われ大いに笑う、ゆえに
われ笑う』集収録。
私の好きな、食べ物系&妄想系エッセイ。
どうやらこれに出てくる行きつけの店とは、東京中心の中華料理
チェーン「福しん」らしい。一回行ってみたいような、通りかかる
だけで十分なような。

「来年の年賀状」『棚から哲学』収録。
なんだかんだ言って、これも週刊文春のコラムをまとめたもの
だった・・。年賀状という、身近な話題なのと先生の投げやりな
イラストが楽しい。

「男らしさはどこへ行った」『人間は笑う葦である』収録。
先生お得意の、女性賛美(??)論。初めて読んだときは
ここに書かれたお茶大の先生方がどういう反応を示したのか
心配になった(笑)。

「ジャズピアノにはいろんなスタイルがある」『人間は笑う葦である』
収録。珍しく、かなり真面目でジャズピアニストを知りたい人にも
親切な内容。それだけにこの文書が書かれた目的が気になって
仕方ない。私はジャズには詳しくないが、これで少し名前を
覚えた。でも披露する機会はなさそうだ。



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