ゆみしま日記

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zoom RSS 映画「リトル・ミス・サンシャイン」

<<   作成日時 : 2007/12/05 22:02   >>

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 ブログを読んでくださっている方のおすすめで見てみました
「リトル・ミス・サンシャイン」。アカデミー助演男優賞と脚本賞を
取っているんですね。この映画は全く知りませんでした。
(以下、映画のネタバレです)

 まずは単純な感想から。とても面白かった!気に入った!
(って、ほんとに単純すぎる感想。これじゃあんまりなので・・)
103分くらいであんまり長くないのも個人的にポイント高いです。
短編小説が好きなのと一緒と言っていいのかどうか、映画も
あまり長い大作よりこのくらいの長さが好きです。
えっもう終わっちゃうの?というくらいの余韻が残るのがいいのかも。
ストーリーは、簡単に言うとそれぞれ問題を抱えた個性派の家族が
娘のミスコン出場のためにカリフォルニアまで古い車で旅をするロード・
ムービー。勝ち組になることばかり考えて、売れそうにもない企画で
一攫千金を夢見る最も俗物のお父さん。割と普通の常識持ちだけど
料理はイマイチ、毎日チキンが食卓にのぼり、スプライトを飲み、
箱入りのアイスキャンデーをデザートにするお母さん。
空軍のテストパイロットになる夢をかなえるため、ニーチェにかぶれて
無言の行を続ける長男。ふとしたチャンスでミスコンへの出場権を
得た長女。ゲイで、好きだった人をライバルに取られ自殺未遂をした
伯父さん(母の兄)。口が悪く荒っぽく、エッチな話が大好きな
おじいさん。

 この変な家族がミスコン出場という目的のために車で旅をしながら
成長していく・・・と書くと超感動ものですが、それが違うところが
面白い。全体に淡々と話が進み、シュールでブラックなギャグが
満載。途中色々な事件が起こります。特におじいさんの死!
ここまでシュールな展開とは思っていなかったので衝撃でした。
しかしここから一家に流れるどこか投げやりな空気が変わり始めます。
お父さんの企画売り込みは失敗し、「破産」などという言葉が
もれ聞こえてきます。伯父は昔の恋人(?)と鉢合わせ。
自分が義兄(一家のお父さんのこと)の言う「負け組」であることを
痛感させられます。無言の行を続けていた長男はふとしたことから
自分が色弱であるとわかり、空軍パイロットになる夢は一瞬で
砕け散ります。淡々と残酷で救いようのない事実を突きつけながら、
車は一路カリフォルニアへ・・。

 ネタバレとはいえ、ラストは詳しく書くとさすがに興をそいでしまうので
簡単に。あまりにも人工的で不自然な外見・振る舞いの子供たちのなか、
一家の長女と家族はそれに痛烈なしっぺ返しをして会場を去ります。
そこで映画は終わり。ここで終わっているのが何よりもいいです。
あまり救いは期待できそうにありません。いくらミスコンで痛快な思いを
したからといって、これで一家の問題が解決したわけじゃない。
お父さんは破産するかもしれないし、お母さんももしかしたら愛想を
つかして家を出て行くかもしれない。長男は相変わらず友人も作らず
閉じこもった生活を送るかもしれないし、伯父さんも職にありつけるかも
分からない。またうつ病になるかもしれない。とりあえず何はなくとも
明るく楽しい生活を送れそうなのは長女だけ。その長女も大好きだった
おじいちゃんを亡くして恐らく人生初の別れの悲しみを感じている。

 そう、ちょっとしたことで人生逆転満塁ホームランなんてことは現実には
ほとんどないのだ。それこそ映画でもない限り。
だけど、家族で励ましあえば一瞬でもその俗世間の憂鬱を忘れることも
できる。
現実の厳しさをさりげなくも鋭く描いていて、単に「つらいことがあっても
家族で団結すれば乗り越えられる」といった分かりやすいメッセージを
送っているわけではないところがよかった。家族のよさを描きながらも、
ストレートなお涙頂戴の家族ものではないところもいい。(ラストのシーン
では少々胸に熱く迫るものがありましたが、一瞬でした・笑)

 私のように、ちょっとばかし感動するには冷めていて、でも後味の
悪い話は見たくないなーという気分の方におすすめです。
おおげさでない感動を。
リトル・ミス・サンシャイン
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タイトル (本文) ブログ名/日時
『リトル・ミス・サンシャイン』
 制作年:2006年  制作国:アメリカ  上映メディア:劇場公開  上映時間:103分  原題: Little Miss Sunshine  配給:20世紀フォックス  監督:ジョナサン・デイトン・ヴァレリー・ファリス  主演:グレッグ・キニア      トニー・コレット      アビゲイル・ブレスリン      ポール・ダノ / アラン・アーキン ...続きを見る
La.La.La
2007/12/08 14:46
「リトル・ミス・サンシャイン」
問題ある人らを抱えたアリゾナ州田舎町に住むフーバー一家が、娘のミスコン参加のため1000`以上も離れたカリフォルニアまでのミニバスによる道中を描いたロード・ムービー「リトル・ミス・サンシャイン」(2006年、米、100分、ジョナサン・デイトン&バレリー・ファリス監督、FOX映画配給)。この映画は道中のエピソードを積み重ね、個々の問題点を浮き彫りにし、さらには家族の絆(きずな)を強く訴えている。第79回オスカー脚本賞や助演男優賞(アラン・アーキン)などを受賞した。 ...続きを見る
シネマ・ワンダーランド
2008/12/19 01:15

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
「リトルミスサンシャイン」ご覧になられ
たんですね!

共感したり考えたり、ああそうだったな〜と思い返したりしながら読ませて頂きました
おおげさでない感動ってその通りだと思います

少なくともつまらないとは感じられなかったようでちょっとホッとしました(勿論映画と自分は何の関係もないんですけど・・^^;)

ゆみしまさんが記事を書かれた映画、「ビッグ・フィッシュ」と「名もなきアフリカの地で」以外は観ていないので、自分も観てみようかと思ってます。
ユウスケ
2007/12/06 22:43
ユウスケさん、面白い映画を紹介して
くださってありがとうございました!
私には大ヒットでした。
こういうちょっとひねりの利いた話が
好きなんです。お涙頂戴でないのが。

私が記事を書いた映画、記事を読むと
わかるように、自分ではそう気に入って
いないものもあるんですけど(^^;)、
それでも見て損はないと思われる作品
ばかりです。参考になれば嬉しいです。

ちなみに最近の個人的ヒットは、この
「リトル・ミス・サンシャイン」と、
近々記事を書くつもりの「過去のない男」
です。(お世辞じゃないですよ〜)
ゆみしま
2007/12/07 18:47
初めまして、TBエコーありがとうございました。
ブレスリンちゃんも気に入ってたんですがそれ以上に
トニー・コレットさんが大好きなんです。
個性的な家族ですが個性的すぎてまとまりがなかった
のがオリーブちゃんのミスコン挑戦という目標に
一家が一つになるのが良かったです。
ポンコツの黄色いバス・・・みんなで力を合わせないと
動かないバスがナイス演出だと思いました。
もう彼らは負け犬じゃない!ですね

そうそう私もゲーム好きですよ、RPGもアクションもSLG
もやります。
せつら
URL
2007/12/10 20:47
せつらさん、こちらこそTBありがとう
ございました。今さら、なタイミングの
記事ですが・・。私は恥ずかしながら出演
されていた俳優さんは知らない人ばかり
でした。でも超メジャーな俳優が出る
作品よりも、こういう作品のほうが好き
でして。
ほんと、あのバスはいい設定ですよね。
主役の一人(一台?)と言えるかも。

私はゲームの守備範囲も狭めです(^^;)。
RPGやAVGなど反射神経を使わない
ものばかりやってます。
ゆみしま
2007/12/11 23:58

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