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zoom RSS 独映画「善き人のためのソナタ」

<<   作成日時 : 2007/08/30 00:21   >>

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 地元でも公開されたものの、単館上映、上映期間はごく短く、
との事情で見逃していたドイツ映画「善き人のためのソナタ」。
DVDで鑑賞しました。
約140分と長いのですが、長さを感じず見ました。最後は
もっと続いてほしい、と思ってしまうほど。
久々のヒットでした。以下、ネタバレですのでご注意ください。

 あらすじを簡単に書くと、80年代の東ドイツ。監視社会の
この国にはシュタージと呼ばれる秘密警察が存在していた。
主人公のヴィースラーは、そんなシュタージの大尉。
彼は任務で、ある作家とその恋人の舞台女優の監視をする
こととなり、盗聴を始める。最初は冷徹な態度をとっていたが、
次第に作家たちに共感し、彼らをかばうような行動に出る。
しかしそれは、ヴィースラー本人にとっても危険な行為
だった・・。

 危険を承知で2人の芸術家を守ろうとするヴィースラー。
そんな時女優は自分が女優として生き延びるために作家を
裏切る。そして彼女は死ぬ。あっけない事故死で、かなり
予想外の展開だった。自分の反体制的な行為が明るみに
出たヴィースラーは、閑職に付くよう命じられる。
上司は言う。「退役するまで、20年を地下室での郵便開封
に従事しろ」そう言われても、実際は89年にはベルリンの
壁が崩壊した。その後彼がどういう身分となったかは
書いていないけれど、映画で見る限りでは、ダイレクトメール
をポストに配るというもので、ひたすら地味。
地位を失ってまでして得たものは・・・?
最後、作家の本には、ヴィースラーへの感謝が捧がれていた。
自分が守った作家は、自分の行為を知って感謝の意を表した。
ラスト、書店で例の作家の本を買おうとし、店員にギフト包装
するか聞かれて返すあの一言。
「私のための本だ」  
そう、まさしくこの本はヴィースラーのための本なのだ。

 このラストはとにかく感動。うっすらと涙が・・。
社会的にも報われないように思えるヴィースラーも、それでも
自分の行為が正しかったことを確信して、不満を言うでもなく
淡々と今の仕事をこなしている。
ヴィースラー役のウルリッヒ・ミューエの最初から最後まで
徹底的に無表情な演技がとても素晴らしい。
だからこそ最後にあのラストが映えるのだろう。
非常に残念なことに、ウルリッヒ・ミューエはつい先日、
7月だったか、急に亡くなったそうです。これから注目、と
いう時につらいですね。                                                           
 静かに淡々と流れていく映画です。 ほんのちょっと前
までは確かに存在していた監視社会の怖さも知るのに
いいかもしれません。とにかく私がここであれこれ言う
よりも、まずは鑑賞してみてください!       

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