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zoom RSS アーサー・C・クラーク「天の向こう側」

<<   作成日時 : 2009/01/09 23:42   >>

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年末年始、暇を見てこの本を読んでました。結構前に買った
のですが、放置してました・・。短編集です。
すっかり短編好きになった今日この頃です。全部で14作品。

アメリカで1958年に出版されたことからも分かるとおり、
今読むと非常に時代を感じさせる設定と内容なのですが、
それでも私は楽しく読めました。SFではありますが、あまり
SF的な設定を気にせず、ちょっと不思議なお話、という感覚で
読んでいたからかもしれません。実際、科学的な考証を見ると
さすがにもはやおとぎ話としかいいようのない部分も多いので
サイエンス・フィクションというよりはサイエンス・ファンタジーと
して読むと楽しめるかと。ハードSF好きでその辺の考証が気に
なる方は厳しいかと思われます。

クラークにしてはユーモア色(ブラックユーモアですが)の強い
作品もあります(「機密漏洩」「宇宙のカサノヴァ」「その次の朝は
なかった」「宣伝キャンペーン」など)。
また、宇宙の悠久の時の流れと人類の存在の儚さを対比させた
作品もあります(「星」「太陽の中から」「諸行無常」)。

私が気に入ったのは、どれもこの短編集の中では長い作品です。
表題作「天の向こう側」、「月に賭ける」、「遥かなる地球の歌」。
前2作はそれぞれ連作短編で、「遥かなる地球の歌」はかなり
後になって(80年代)長編となって発表されています。
前2作は宇宙で働く人の日誌のような体裁となっていて、
淡々とした描写ながらしみじみとした味わいがあります。
宇宙ステーションで飼われているカナリアの話など、ほのぼのと
していて好きですね。こういうの、アメリカでドラマシリーズ化して
ほしいなあ。でも地味すぎるから却下でしょうね(笑)。

「遥かなる〜」はこの短編集の中では唯一といっていいドラマ性が
あり、キャラもまあ立っている(この短編集の中では)。だから後に
長編としたのでしょう。長編は・・・昔図書館でザーッと流し読み
しましたが、さすがに細かいところは覚えてません。話の骨格は
この短編の通りなんでしょうけど。これは長編ももう一度読むべき
ですね。しかし現在絶版のようなので、また図書館に行くか、
古本で買うしかないという事態。最近クラークの作品が表紙を
リメイク(笑)して復活しているようなので、待てば朗報が入る
かもしれませんが。

今さら50年代の本??と思われる方も多いだろうし、確かに
時代を感じさせる内容なので、熱心におススメはしませんが、
自分は予想以上に気に入ったのでレビューを書いておきます。
あと、本のタイトルが好きです。「天の向こう側」。
翻訳SF作品の邦題タイトルってセンスがいいのが多い気が
します。「遥かなる地球の歌」「幼年期の終わり」なども。
天の向こう側 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
アーサー・C. クラーク

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